【速報】中田翔、引退へ。「番長」の素顔と勝負強さの原点

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球界に衝撃の一報が飛び込んできました。中日ドラゴンズの中田翔選手が、今シーズン限りでの現役引退を発表するとのことです。日本ハム、巨人、そして中日と3球団を渡り歩き、球界を代表するスラッガーとしてファンを魅了し続けた「番長」。今回は、長年彼と親交の深い野球解説者の高木豊氏が語った、中田選手の知られざるエピソードと共に、その野球人生を振り返ります。

引退の予兆は、先日更新されたInstagramの投稿にあったのかもしれません。所属は中日でありながら、投稿されたのは無人の札幌ドームの打席に立つ自身の後ろ姿。ファンが騒然とする中での引退報道に、やはり、という思いを抱いた方も少なくないでしょう。

打席に立つ中田翔選手

原監督も認めた「球界一の勝負強さ」と3度の打点王

高木氏は、中田選手の最大の魅力は「無類の勝負強さ」だと語ります。その記憶は7〜8年前に遡ります。当時、巨人の4番打者を探していた原辰徳監督から、高木氏はこう問われました。

「セ・リーグで一番勝負強いバッターは坂本。じゃあ、パ・リーグでは誰だ?」

その問いに、高木氏は迷わず「中田翔だと思う」と答えたそうです。その言葉を裏付けるように、中田選手はこれまでに3度も打点王のタイトルを獲得しています。

常にチームからホームランを期待され、その重圧を一身に背負いながらも、チャンスの場面で結果を出し続ける。札幌ドームのような広い球場を本拠地にしながら打ち立てたこの記録は、彼の勝負師としての一面を何よりも雄弁に物語っています。

「気持ちで負けたことあるか?」 スランプの夜にかけた魂の言葉

豪快なイメージとは裏腹に、繊細な一面も持ち合わせていた中田選手。高木氏は、彼がスランプに苦しんでいた札幌での夜のことを明かしてくれました。

偶然同じ店に居合わせた中田選手から「話いいですか」と声をかけられ、「打てない」と悩みを打ち明けられた高木氏。技術的なアドバイスではなく、彼の心の核心に触れる言葉をかけました。

「お前のスタイルはそうじゃないだろう。18.44mの距離でピッチャーと対峙した時、気持ちで負けたことってあるか?このピッチャーはすごい、と気圧されたことはあるか?」

「ないです」と答えた中田選手に、高木氏は続けます。

「それがお前の1番いいところじゃないか。お前が悩んで弱気になって塞ぎ込むことが、相手にとって一番楽になる。常に精神的には勝っておけ。そうすれば相手は絶対に怖がる」

この言葉が、どれほど彼の心を軽くしたかは想像に難くありません。どんな時も強気な姿勢を崩さない「番長」の鎧の下にある、人間・中田翔の葛藤が垣間見えるエピソードです。

後輩に背中で示した「漢気」

その勝負強さとリーダーシップが凝縮されたのが、巨人時代、当時ルーキーだった栗林良吏投手から放ったサヨナラホームランの場面です。

高木氏によると、中田選手は打席に向かう前、後輩の秋広優人選手に「おい、ちょっと見とけよ」と言い放ち、その言葉通りに劇的な一発を放ったといいます。

それは単なるパフォーマンスではありませんでした。ベンチで栗林投手の配球を冷静に分析し、「フォークしかない」という状況を見抜いていた上での予告弾。後輩に「こうやって勝負を決めるんだ」という生き様を、その背中とバットで見せつけた瞬間でした。

最後の野球人生は「楽しんで」

日本ハム時代の暴力事件、巨人への移籍、そして立浪監督に請われて中日へ。その野球人生は、決して順風満帆なだけではありませんでした。

高木氏は、中田選手が腰痛に苦しんでいたこと、そして「チームメイトの若手を頑張れと思ってしまっている」と聞き、プロ野球選手としての引き際を悟ったのではないかと推察します。

「4番の責任を背負い、常にホームランを期待され、彼は野球を純粋に楽しんだことはないと思う」

高木氏は、労いの言葉と共に、最後の願いを口にします。

「最後は、野球少年だった頃の気持ちに戻って、純粋に野球を楽しんでほしい」

多くのファンに愛され、同時に恐れられた平成を代表するスラッガー、中田翔。残り少ないシーズン、彼が野球を楽しむ姿を、私たちもしっかりと目に焼き付けたい

長い間、本当にお疲れ様でした。

 

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